個人化した人を癒す原点回帰

「個人化」の問題を解決するための方法や要因について調べていて見つけた資料です

http://www.j-lifelong.org/wp-content/uploads/2012/06/33-10-1.pdf

(教育において)価値伝達の目標を隠すのでもなく,かといって,むやみに同化や社会適応を迫るのではなく,個人の癒しによる原点回帰及び時空間の充実と,他者との出会いから始まる社会形成とが連続するものであることを示す必要があると考える。

 

アイデンティティ統合の理論と照らしながら読みました。

興味深いなぁと思ったのは、「癒しによる原点回帰」というフレーズです。 

 

個人化を社会化と一対のものとしてとらえるとともに,「癒しによる原点回帰機能」を両者の結節点として位置付けることによって,個人の社会化過程を全体的に傭職するプロセスモデルを設定した。

 

こういう語りのプロセスは人間に必要なのだろうと思います。

安心できる環境で、聞いてくれる誰かがいて、今していることと過去に体験したこと(原点)を振り返ること。

それがアイデンティティの統合に不可欠だと考えられているからです。

「個ー社会の統合理論」だったかな。

 

引用文の”結節点”について、個人的には

「癒しによる原点回帰」というよりは

「癒しを伴う原点回帰」の方が言葉としてしっくりきます。

 

癒されることで原点回帰するというよりは、

原点回帰することによって癒される感じ。

 

癒しは副産物。

なんだかスピリチュアルな方向に寄っていってしまったので終わります。

 

個人化した人を癒す原点回帰

 

 

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個人化ー個人批判ー自己責任化

社会化ー社会批判ー責任転嫁

個人域ー回想による社会統合ー原点回帰

社会域ー創造による個人統合ー